サプリメントと聞いて思い浮かぶ言葉としては、「DHC」「チョコラBB」「ダイエット」「栄養補助」などのブランド名や具体的な使用方法などが思い浮かびます。しかし、サプリメントについてのあなたの認識はどこまで正しいのでしょうか。
そして、サプリメントの強みは、医薬品ではないので妊婦さんや病気を抱えた方でも安心して服用できることではないでしょうか。今回はそんなサプリメントについて学んでいただきたいと思います。
目次
サプリメントの定義
アメリカの食品区分のひとつに「ダイエタリー・サプリメント」というものがあります。
そのサプリメントの定義は「アミノ酸」「ビタミン」「ミネラル」「ハーブ」等の成分を1種類以上含むカプセルや錠剤、粉末等の通常の食品と紛らわしくない形状の「食事の補助物質」というのがサプリメントだ。
つまり、簡単に言ってしまえば医薬品でもなく、通常の食品でもない「カプセル」や「錠剤」「粉末」状の『栄養補助食品』ということになります。
日本では「DHC」や「チョコラBB」などが有名ですよね。ちなみに「ビオフェルミンS」は整腸剤なのでサプリメントではなく医薬品になります。
ちなみに、サプリメントや機能性食品には「トクホ」と呼ばれるものがあります。「トクホ」とは「特定保健用食品」のことで、国や特定の機関が性能や有用性等を検討し基準を満たし国や特定の機関が認め、許可した商品のことです。
ちなみに、「トクホ」のような認可マークには色々あります。違いは下記をご覧ください。
認可マーク 一覧
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「トクホ」という言葉が知られてから一番見かけたマークがこちらではないでしょうか。これは平成22年9月1日から平成23年8月31日まで使われていた「初代」トクホマークです。 |
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こちらは平成23年9月1日から使われている新しいトクホマークになります。トクホの業務が労働省から消費者庁に移ったことにより「厚生省許可」から「消費者庁許可」と変わっていますね。 |
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このマークがついている食品は、限定的な条件下でのみ科学的根拠が証明されており、一定の効果や有用性があるものの、現段段階では条件なしでのトクホと認めるには根拠が薄く、許可できないものについているマークです。 |
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このマークは「特別用途食品」として乳幼児の発育や、妊婦や授乳中の方、病気を患っている方、嚥下困難の方に対して有用とされる食品につけられるマークです。 「区分」の部分にどの症状の方に効果があるのかが示されています。 |
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こちらは「公益財団法人 日本健康・栄養食品協会」で設定された基準を満たした食品につけられる「JHFAマーク」です。トクホと同じように厳しい基準をクリアしている食品なので安全性・有用性は確かです。 詳しくは「公益財団法人 日本健康・栄養食品協会」ホームページへ |
これらのマークが「良サプリメント」を示すひとつの指針になるのではないでしょうか。このマークがついていない商品でも有用な商品はたくさんありますが、迷ったらこのマークを決め手にしてみるのもよいかもしれません。
腸の善玉菌を増やすためのサプリメントとは
善玉菌を増やすサプリメントには2種類あります。まずは、直球サプリメント。善玉菌である乳酸菌やビフィズス菌が配合されているサプリメント。もう1つは変化球サプリメント。オリゴ糖や食物繊維を配合した善玉菌を増やすためのサプリメント。この2種類にわけられるます。
善玉菌である乳酸菌を直接摂る
腸の善玉菌である乳酸菌やビフィズス菌をサプリメントから直接摂るのが一番手っ取り早く、即効性があります。一週間もすれば便通が改善されたり、排便の回数が増えたりといいことがたくさんあります。
しかし、乳酸菌の種類も様々。どの菌があなたにあっているのかを知るためには膨大な時間がかかりそうです。一度目であなたに合った効能の乳酸菌サプリメントが見つかれば抜群の効果を発揮し、ラッキーですが、そうでなければ何度も試しているうちに効果がないことに疑心を抱き、サプリメントを飲むのはやめようと思ってしまうかも。
善玉菌を増やす働きをするサプリを摂る
一方、善玉菌を増やすサプリメントには乳酸菌やビフィズス菌が含まれていません。しかし、腸内に生息する善玉菌を増やす効果があります。しかし、こちらは乳酸菌が含まれていませんので、即効性というより徐々に効き目が出るという感じです。
これらを踏まえ、次からはそれぞれのサプリメントの種類・効果・効能についてご紹介していきたいと思います。
サプリメントの種類
サプリメントには2種類あるとお伝えいたしました。しかし、その2種類のサプリの中でも更に細分化することができます。今回は代表的な商品を例に、その効果・効能を解説していきたいと思います。
サプリメント1 生菌が含まれる乳酸菌サプリ
「生菌」とは『生きて腸まで届く菌』のことです。生きて腸まで届く菌は、整腸作用が死菌に比べて強く、腸内に生息する乳酸菌と同じく新たに「乳酸」を作り出し、悪玉菌の嫌いな「弱酸性」の環境を作ってくれます。
それにより、腸内の悪玉菌の働きが抑えられ、善玉菌優勢の身体になるのです。しかし、生菌には弱点があります。乳酸菌は「酸」に弱く、生きた乳酸菌は特に「胃酸」や「胆汁酸」で全滅してしまうというリスクがあります。
そんな弱点を克服するために各メーカーはこぞって「酸耐性」を強くしようと研究を続けています。そんな乳酸菌を生きて腸まで届かせるために作られたオススメのサプリメントは森下仁丹から発売される「ビフィーナS」です。
このサプリメントは酸耐性を強化した独自構造のカプセルを使って乳酸菌を腸まで届けてくれます。しかもビフィズス菌を使用しているので安定して腸内で活動してくれます。「生菌」を摂取したい方にオススメしたい商品です。
サプリメント2 死菌が含まれる乳酸菌サプリ
「死菌」とは加工される過程で「殺菌」された菌のことです。サプリメントではありませんが、乳酸菌飲料のカルピスなんかの成分表に「乳酸菌(殺菌)」と書いてあるので見たことがある人も多いと思います。
その殺菌された「死菌」は「タンパク質」や「糖分」で構成されており、腸内に生息する善玉菌のエサになります。そして死菌は役目を終えた後は腸内の有害物質と結合し、身体に良くないものを対外へ排出してくれます。
特に「フェリカス菌」は殺菌されることにより、その効果は3倍にも膨れ上がると言われています。そんなフェリカス菌が配合された代表的なサプリメントは久光製薬から発売されている「乳酸菌(EC-12)」です。
「死菌」を使って腸内環境を整えたい方にはオススメのサプリメントです。
サプリメント3 食物繊維が含まれるサプリメント
善玉菌を増やすためには食物繊維を摂取することが重要です。この食物繊維は消化酵素でも分解されず大腸にそのまま届いて腸内の老廃物や有害な物質をからめとって排出してくれる大変優れた腸内キーパーなのです
この食物繊維が腸内にたくさんあると悪玉菌が思うように活動できなくなり、腸内のバランスが整えられ、結果的に善玉菌優勢の身体が作られます。
しかし、毎日の食事で「食物繊維」を大量に摂取するのは小食の方や野菜が苦手という方には「なんの苦行なの!」と叫びたくなるほどツライことかと思います。だから、食物繊維が腸内に良いと知りつつも、摂取しないまま毎日を過ごしてしまい、腸内環境が悪化、腸内フローラも悪性のものに。
それを防いでくれる強い味方が食物繊維サプリです。テレビCMなどもされていて有名なところですと、小林製薬から発売されている「イージーファイバー」ではないでしょうか。そして、この商品は冒頭でもお伝えいたしました「トクホ」です。
トクホと聞くだけで「安心する」「頼もしい」と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。こちらの商品はジュースや紅茶、お味噌汁などの汁物に入れて摂取するようです。
無味無臭なので野菜が苦手という方でも気兼ねなく飲めるのではないでしょうか。
サプリメント4 オリゴ糖が含まれるサプリメント
「オリゴ糖」は野菜やくだもの、乳製品に含まれる糖で、「上白糖」などと違い消化吸収しにくいので腸まで確実に届き、腸内に住まう善玉菌のエサになります。また、オリゴ糖は水溶性食物繊維を分解してくれるため、水溶性食物繊維も一緒に摂ると、それらも善玉菌のエサとなり効果アップ。
しかし、カロリーが気になることろ…。「糖」というならばやっぱりカロリーが高いのでは?という心配も。しかし、オリゴ糖のカロリーは「上白糖」の約半分。なのに甘味は上白糖とそんなに変わらないようです。
しかし、オリゴ糖の1日に必要な摂取量は約10g
これらを自然に食品から摂取しようとすると、くだものの王様と言われる栄養豊富な「バナナ」でさえ、1本に0.5g程度。ということは、毎日バナナを20本程度食べなければいけないということになります。
でも、毎日バナナばかり食べるわけにもいきませんよね。最近では各メーカーから「オリゴ糖」が発売されていますが、食事すべてを甘くしてしまうわけにもいきませんし…。
甘いものが苦手という方も中にはいらっしゃるはず。そんな方にオススメしたいのが「オリゴ糖サプリメント」です!代表的な商品としてはHagukumi+より販売されている「はぐくみオリゴ糖」です。
こちらの商品は、妊婦さんを意識しているため、身体によい天然成分ばかり使用しています。また、母乳にも含まれていて赤ちゃんのお腹を強くしてくれる「ガラクトオリゴ糖」が含まれているため、あなたの腸内の善玉菌にも効果大。
スプーン一杯でバナナ10本分のオリゴ糖を摂取できるから、ヨーグルトや紅茶などにまぜて食べれば美味しく摂取できますね。
ここまでサプリメントについてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。サプリメントは1か月の消費に換算するとヨーグルトや乳酸菌飲料に比べ、比較的安価で、無理せず菌活を続けられることろがメリットだと思います。
また、乳酸菌サプリは服用のタイミングがあります。それは食後です。食後が胃酸濃度が弱くなっているため、酸耐性の少ない乳酸菌にはありがたいタイミングなのです。一方、食物繊維やオリゴ糖などのサプリメントを服用する際は、タイミングなどを気にせずご自分の好きな時に摂取しても問題ありませんよ。
こうして、どちらにもメリット・デメリットがあるわけですが、あなたが続けやすい方法を見つけて楽しく菌活をしてもらえればと思います。
サプリメントでアレルギー?
サプリメントは手軽で簡単。医薬品じゃないから副作用がないとお伝えしましたが、サプリメントを勧めるからにはお伝えしておかなければならないことが一つあります。
それは、「アレルギー」です。
アレルギーにも種類はたくさんありますね。ハウスダスト・花粉・食物。色々な原因が考えられますが、サプリメントを服用する中で一番気を付けていただきたいのは「食物アレルギー」です。
食物の三大アレルギーと言われているのが「たまご」「牛乳」「大豆」です。牛乳にアレルギーがあるのでサプリメントで乳酸菌を摂取しようと考えた方もいるかもしれません。
最近では、大豆成分が人気でサプリメントにも「大豆」を使用したものが多く見られます。サプリメントだから大丈夫と成分表を確認せずにサプリメントを口にしてしまった結果、大豆アレルギーを引き起こす可能性もあります。
サプリメントも食品です。自分のもつアレルギーと相談するためにもきちんと成分表を確認し、正しいサプリメントライフを送ってください。
サプリメントを飲みすぎると下痢になる?
サプリメントを摂取すると下痢になるという方がいます。その下痢の原因は過剰摂取にあるのかもしれません。サプリメントは「食品」とお伝えしました。だから「医薬品」のように身体に大きな負担がかかって副作用を起こすといことはあまりありません。
しかし、サプリメントにも用量というものは存在しています。例えば、「1日1パックまで」「1日に6錠まで」など、サプリメントのパッケージに書かれていますのできちんと確認するようにしましょう。
また、過剰摂取していないのに下痢になるという場合には以下のことが考えられます。
原因1 マグネシウムが配合されている場合
マグネシウムは腸内の水分量を高めてくれます。また「酸化マグネシウム」は便秘薬にも使われている成分なので、このマグネシウムが配合されたサプリメントを摂取しすぎるとお腹がゆるくなる場合があります。
原因2 コラーゲンが配合されている場合
コラーゲンは他の成分よりも成分のサイズが大きい成分で、消化するまでに時間がかかります。そのため、体質によってはコラーゲンを摂取すると下痢になることがあります。
原因3 乳糖が含まれる場合
牛乳を飲んでお腹がゴロゴロしたことはありませんか?そのお腹のゴロゴロは牛乳に含まれている「乳糖」を上手く分解できていないことによるお腹の不調です。
乳糖(ラクトース)お菓子や乳製品にも含まれているポピュラーな成分ですが、この乳糖を分解する酵素は大人になるにつれて失われていきます。
そんな乳糖はサプリメントのつなぎとして使われている場合があります。その乳糖が使われたサプリメントを摂取すると下痢になってしまう可能性は十分にあります。
原因4 サプリメントが合わない
サプリメントは万人に合わせて作られてはいますが、やはり個人差があります。Aさんには効果があるのにBさんには効果がない。Cさんは効果がないばかりか具合が悪くなってしまうなど様々です。
また、アレルギーを持っている食材が使われている可能性もあるので成分表を確認し、体調とよく相談してみましょう。どうしてもダメなようであれば他のサプリメントに乗り換えてしまいましょう。
考えられる原因を「過剰摂取」を合わせて5つご紹介しましたが、いかがでしょうか?思い当たる節はありませんか?これらの原因は体質上の問題であることが多く、同じ量を摂取していても人によってい下痢をしてしまったり、そうでなかったりと個人差があります。
自分はどんな原因で下痢をしてしまうのか、その原因をよく見極めましょう。
サプリメントは体調に合わせて服用せよ
最近ではドラッグストアだけでなく、コンビニやAmazon、楽天などの通販でもサプリメントは手軽に買えるようになりました。特に、通販サイトでは「口コミ」を見ることができます。
そのサプリメントを服用した感想や味、効き目やメリット・デメリットなどを購入する前に事前に知ることができます。しかし、食物アレルギーのある方や成分に不安がある方は通販よりもドラッグストアで手に取って確認する方がよいと考えています。
それぞれに合った買い方でサプリメントを手に取って、健康な生活に役立てましょう。
 
 
腸内環境の改善は乳酸菌サプリが一番効率的
腸内環境を整える食事やヨーグルト、ヤクルトなんかと比べても乳酸菌サプリがコスパ最強。
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