抗生物質は、悪玉菌を殺菌するが、善玉菌も殺菌してしまう。服用上の注意点

[最終更新日]2015.03.11

抗生物質が初めて発見されてから90年。
抗生物質は、細菌やウイルスを退治し、病気を治してくれる薬として医療現場に旋風を巻き起こしてきました。

私達を病気にさせる悪い侵入者である細菌やウイルスを退治してくれる頼もしい薬=抗生物質ですが、使い方を間違えると逆に病気になってしまう薬であったこと、ご存知でしたでしょうか?

抗生物質の働き

抗生物質は、どのようにして病気を起こす外からの侵入者を見極め、攻撃しているのでしょうか?病気を引き起こす菌と私達の細胞は、構造も細胞が生きていくための仕組みも全く違います。

抗生物質は、この違いを利用して病気を起こす外からの侵入者にだけ攻撃し、退治しているのです。

悪玉菌と善玉菌も抗生物質の攻撃対象?

私たちの腸には、善玉菌と悪玉菌と呼ばれる細菌が住んでいます。
悪玉菌と善玉菌は、病気を起こす外からの侵入者とは違い、普通は、病気を引き起こすことはありません。

しかし、病気を起こす外からの侵入者と同じ構造、仕組みを持っています。
抗生物質は、病気を起こす外からの侵入者と、もともと腸の中にいる悪玉菌・善玉菌を区別することができないのです。このため、善玉菌も悪玉菌も抗生物質の攻撃を受けてしまいます。

抗生物質の攻撃を受けた悪玉菌・善玉菌は、外からの侵入者同様、抗生物質によって退治されてしまいます。
肌荒れや便秘等を起こす悪玉菌だけが抗生物質によって退治されるのなら、好都合なのですが、善玉菌まで退治されてしまうことが厄介な事態を招きます。

それは、悪玉菌と善玉菌の両方の数が減ると他の菌が代わりに腸の中に住み着き、腸をボロボロにしてしまうのです。

善玉菌を守る抗生物質の飲み方

風邪を引くと、抗生物質を飲みます。
飲まずにいると症状が長引き、なかなか治りません。ですが、抗生物質を飲むと、悪玉菌や善玉菌が退治されて、別の病気になってしまう。どうしたらいいのでしょう?

抗生物質は、病気を起こしている外からの侵入者が多い状態では、悪玉菌や善玉菌は攻撃せず、外からの侵入者だけを攻撃します。

が、攻撃しているうちに病気を起こしている外からの侵入者は退治され、数が減ってきます。そうなってくると、抗生物質は、もともと体の中にいる悪玉菌や善玉菌を外からの侵入者と間違えて攻撃し始めます。

外からの侵入者の数が減った地点つまり病気の症状が改善してきた地点で抗生物質を止める。これが抗生物質から善玉菌を守る方法です。つまり飲みすぎなきゃ大丈夫だよってことです。

病気を治す薬が、飲みすぎると逆に病気を起こす。抗生物質は、両刃の刃の薬だったのです。

 

 

 

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