下剤の常用はもうおしまい 高齢者の便秘に下剤は逆効果

[最終更新日]2016.10.25

高齢者の便秘は、加齢とともに深刻になっていきます。
下剤を使わないと排便ができない、薬を必要以上に飲まないと安心できないなどの悩みを抱えて病院に通う高齢者が多いそうです。

しかし、下剤に頼りすぎると腸の筋力低下に拍車をかけ、ますます排便が困難になる可能性があります。そうなる前にあなたのお家の便秘に悩むおばあちゃん、おじいちゃんに教えてあげてください。

加齢とともに便秘へ 高齢者が便秘になりやすい理由とは?

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若い頃は便秘に悩まされることなんて一度もなかったのにという方でも加齢とともに便秘に悩まされることがあります。しかも、高齢になってからの便秘は非常に治りにくいとされています。加齢とともに訪れる便秘の原因はいったい何なのでしょうか。

原因1 運動不足や食の細さからくる腸力の衰え

高齢者に便秘の方が増える原因の多くは加齢により腸の機能が低下するためです。人の腸管や腸壁の各部位の弾力性を年代別に比較してみると、どの部位も10~20代をピークとして弾力が失われていく傾向にあります。

この腸の弾力が低下することにより、人体にはどのような影響がでるのでしょうか?

◆ぜん動運動の低下

腸の弾力の低下は腸の伸び縮みする力が落ちることを意味し、ぜん動運動が衰えるということです。ぜん動運動とは腸が便を外へ排出するために欠かせない運動になります。

このぜん動運動が衰えることで高齢者の方は便秘になってしまうのです。

高齢になると筋力が衰え、運動力も落ちていきます。運動不足から筋力が低下すると腹筋が弱りますますぜん動運動の衰えにつながります。

◆食の細さから便秘へ

加齢により年々食が細くなり、高齢者の腸内には便になる材料が不足しがちです。
そのため、すぐに便として排出されずに食べたものが腸に長く留まり腐敗。腸内でガスが充満し、お腹が張る現象が起こります。

◆アドバイス

どうしても筋力や視力の衰えから、外に出歩かなくなる高齢者たち。特に視力が悪い方や、痴ほうが始まっている方などの一人歩きはご家族もご本人もとても不安なもの。

だからこれを読んでくれているあなたが一緒におじいちゃんやおばあちゃんと散歩してみてはいかがでしょうか?最近ではデイサービスを行っているジムなどもありますので、あなたのご家族に合った運動方法を探してみましょう。

原因2 持病などの治療薬で便秘に

高齢者の方に限ったことではありませんが、薬を飲んでいる方はその治療薬が原因で便秘になっているのかもしれません。比較的多いのは、不眠症の薬、頻尿の薬、高血圧の薬です。

これらの薬を服用している方で、便秘にお悩みの方は医師への相談が必要かもしれません。では、それらの薬がなぜ便秘をもたらすのか詳しくみていきましょう。

◆不眠症の薬

睡眠をスムーズにするための安定剤や睡眠導入剤の類の薬には「ベゾンジアゼピン」系の薬が使われています。この薬は脳の中枢神経の働きを抑制する脳内神経伝達物質に働きかけ、脳内全般の神経活動をゆっくりにし、安眠効果をもたらします。

この時、腸の動きを活発にしてくれる副交感神経にも薬が同じように作用してしまい、腸の働きがゆっくりになるために便秘が起こるのです。

◆頻尿の薬

「過活動膀胱」という言葉を聞いたことありませんか?これは、膀胱が収縮し、尿意が我慢できなくなる病気です。日本では約810万人もの患者さんがいると言われています。

そんな頻尿を抑える薬は何種類かあります。抗コリン薬、β刺激薬、膀胱平滑筋弛緩薬。その中でも抗コリン薬は尿を排出する動作を伝達する神経伝達物質のアセチルコリンの働きをゆるやかにし、膀胱の収縮を抑え尿をためるように働きかけてくれる薬です。

しかし、この薬もまた腸の働きを活発にしてくれる副交感神経に作用し、腸の働きを抑え便秘を引き起こします。

◆高血圧の薬

高血圧のくすりである降圧剤。降圧剤にも様々な種類がありますが、その中でも「カルシウム拮抗薬(Ca拮抗薬)」が便秘を引き起こす可能性があります。カルシウム拮抗薬は、血管を構成する筋肉である平滑筋の収縮を抑えて血管を広げ血圧を下げる薬です。

しかし、カルシウム拮抗薬が腸管にある平滑筋に働きかけると、そのせいで便秘を引き起こすことがあります。

◆アドバイス

睡眠導入剤や安定剤、頻尿や高血圧の薬は長期間飲み続ける薬です。だからこそ、あなたやあなたの大切なご家族の身体と相談し医師への相談が必要不可欠となるのです。

原因3 下剤に頼りすぎたため

高齢者の便秘は難治型と言われ、非常に難しい問題です。そのため、原因1や原因2で紹介したようなケースの方々が下剤を使用し続けた結果、ますます排便が困難になってしまうケースが少なくありません。

この症状については、次で詳しくご紹介します。

下剤を使うリスク 恐ろしいゴムホース腸とは?

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便を促すための下剤。しかし、この下剤を高齢者が常飲することで腸の筋力低下に拍車をかけ、伸びたゴムホースのような腸になってしまう可能性があります。最近「ご飯がおいしくない」とか「ガスがたまる」なんておじいちゃんやおばあちゃんは言っていませんか?

それは排便力が低下しているためです。排便力が著しく低下すると、『ご飯がおいしく感じない』、『食後にお腹が張る』、『ガスがたまる』などの症状が現れます。

便秘のツラさから下剤へ逃げる

高齢になるにつれ、男女問わず便秘になりやすいと言えます。その便秘が重症化してくるとツラさに耐え兼ね、とにかく排便を促そうとして下剤を常飲してしまいがち。
便を排出するとお腹にあったものがなくなるので当然スッキリします。

こうして下剤を常飲し、下剤に頼っていると薬なしでは排便ができなくなってしまい、自然な排便が促されないために腸自体はもちろん、肛門括約筋という排便時に肛門を広げてくれる筋肉も衰えていきます。

また、下剤を過剰に摂取すると下痢が起こります。その下痢によって体に必要なミネラル分や水分まで失う危険性もあります。

下剤を過剰摂取 ゴムホース腸が作られるメカニズム

高齢者の方で便秘に悩む方の中には「常用量を超えた量の下剤を飲まないと安心できない」とおっしゃる方も。どうしても便が出ない時に下剤を使うのは仕方のないことですが、これはさすがに飲みすぎではないかと思います。

流通している下剤のうち、70~75%は「アントラキノン」系の下剤になります。このタアントラキノン系の下剤にはアロエやセンナなどの生薬が成分として配合され、直腸を刺激して排便を促す薬になります。

しかし、このアントラキノン系の下剤を常飲して一定期間が過ぎると効果が薄くなり、過剰に摂取してしまう高齢者が多いのです。更に、この下剤を常飲し続けると大腸そのものに異変が起こる「大腸メラノーシス(大腸黒皮症)」を起こす危険性があります。

この大腸メラノーシスになると、大腸の粘膜が黒ずみ、伸びたゴムホースのようになります。伸びでよれよれになったゴムホースを想像してください。うまく水を排出できませんよね?それと同じことが大腸で起こるのです。

結果、便を排出する力がさらに衰え便が滞留してしまいます。そうして下剤を手放せないという悪循環に陥ることになるのです。

ではここで、あなたのおじいちゃんやおばあちゃんの内臓感覚をチェックしてみましょう。
あなたが読み上げて、診断結果を教えてあげてくださいね。

内臓感覚チェックリスト

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①1日の食事は1~2食で済ませている
②水分をあまり取らない
③おなかがゴロゴロしない
④下腹部がよく張る
⑤便意がない
⑥下剤を服用しないと排便ができない
⑦1年以上、下剤を毎日服用している。
⑧何もしないでいると全く便がでない。
⑨浣腸を使ったことがある
⑩排便がなく、おなかが張ってくると胸やけを起こす

チェック0個 内臓感覚は良好。

あなたは便秘で悩んでいたとしても薬の服用は避け、運動をしたり、ヨーグルトや乳酸菌飲料など腸に良いものを摂取ことで排便力がつき、便秘は解消するでしょう。

⑤以外にチェック  内臓感覚に少し問題あり

あなたは内臓感覚を鈍らせる生活が続いてしまっているようです。ただし、便意があるということで排便力を取り戻すのは比較的難しくないようです。重症化する前に食生活の見直しを図りましょう。

⑤だけ、⑤と①~④のうち2つにチェック 内臓感覚低下症(軽度)

便意がないあなたは内臓感覚が低下した状態です。下剤を服用しているようであれば、アントラキノン系の下剤をやめてマグネシウム製剤や座薬によって便意を取り戻す訓練をしていきましょう。

⑤とその他3つにチェック 内臓感覚低下症(中等症)

あなたの内臓は低下中です。それも結構深刻な状態です。チェックリストの①~④にチェックが多いようであれば今すぐに食生活を見直しを図りましょう。

⑥~⑩にチェックが多く身体がツライようであればかなり重症化しています。早めの対処が必要です。

⑤とその他5つにチェック 内臓感覚低下症(重症)

自然な排便を身体が忘れてしまっている状態です。常に下剤が手放せないような状態ではないでしょうか。特に⑥~⑩のチェックが多いようであれば一度専門の機関を受診し専門医に相談することをおすすめします。

あなたのご家族の内臓感覚はいかがでしたか?
チェック結果を見て、専門機関へかかるかどうかご家族が判断してあげるか、助言してあげてください。便秘はツライものです。高齢者となれば身体への負担も若い人に比べかかるでしょう。ご家族のためになる決断をしてあげてください。

下剤の注意点 正しいクスリの飲み方

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さて、あなたのご家族の内臓感覚が分かったところで、クスリの正しい飲み方について触れていきたいと思います。

今まで下剤のリスクについて触れてきましたが、長期服用をさけることを警告してきました。しかし、時には下剤で腸内のものを一掃してあげることも大事だと思います。そんな時、どういう風に下剤を服用すればいいのかをご説明いたします。

過剰摂取はもってのほか!

高齢者の中には下剤や便秘薬の過剰摂取をする方がいます。これは下剤や便秘薬が即効性のあるものだと思っているからかもしれません。しかし、実際には即効性はなく効き目が出始めるまでに6~7時間ほどかかります。

そのため、便秘とは短気を起こさずに付き合っていかなければなりません。薬が効かないからと過剰に摂取することで、前述したような大腸メラノーシスのようなリスクを伴います。

何種類かを使い分けて

重度の便秘を抱えている方は1種類の薬だけを使うのではなく、何種類かの薬を使いましょう。それにより、身体が薬に慣れさせないようにしましょう。身体に薬の耐性ができてしまうと薬が効かない身体に。それが過剰摂取の原因にもなりますので気を付けましょう。

吐き気・めまい・腹痛がある人は

薬を飲んで吐き気やめまい、腹痛などの副作用に悩まされる方がいらっしゃいます。そんな方はジフェニルメタン系の薬をおすすめします。アントラキノン系の下剤は腸の働きを促し無理やり排便を促すような薬になりますが、一方ジフェニルメタン系の薬は便に水分んを与え、便を柔らかくしてくれる薬です。だから無理やり便を排出するような作用はありませんが、副作用が少なく身体への負担は少ないのです。

最後に、下剤や便秘薬もやはり薬に代わりはないので、いくら市販薬といっても用量・用法を守らないと後々自分の身体に悪影響を及ぼすことになります。今あるツラさを取り除きたい、乗り除いてあげたいという気持ちから下剤に手を出す方も多いようですが、服用時には副作用も考えられる“薬“であることを認識し、正しい服用を心がけましょう。

また、過剰摂取を癖にしてしまっているご家族がいたら、助言をしてみる、薬の管理はあなたがしてあげるなど工夫して過剰摂取を避けてあげてください。

クスリに頼る前に! クスリを使わない便秘改善策

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ここまで薬や薬による副作用の話をしてきましたが、ここからは薬を使用せずに便秘を改善させる方法をご紹介していきたいと思います。

まずは適度な運動

筋力の衰えや視力の衰えなど、なんらかの不便を高齢者は抱えています。だから外へ出る機会もめっきり減り、部屋でずっとテレビを見ていたり、昼寝をしてしまったりとだらだらと過ごすことが多くなります。

しかし、高齢者にだって運動は必要なんです。腸を活発にするには運動が必要不可欠!運動をすることでお腹が減り、ご飯もよりおいしく食べられます。こうしておいしくご飯を摂取することで腸内の排便材料も増え、便通の改善につながるのです。

とは言っても、激しい運動は必要ありません。毎日30分一緒に歩きましょう。それだけで腸壁に弾力性が向上します。地上だと30分だけでも疲れてしまうおじいちゃんやおばあちゃんも、浮遊性のあるプールの中では負担も少ないはずです。

また、立ち上がって歩くのがツライという高齢者の方でしたら、膝を立て、複式呼吸でゆっくり息を吸って、勢いよく吐いて、最後までフーフーと吐き出す。それを繰り返します。この時、あなたがおじいちゃんやおばあちゃんのお腹に手を当て、フーフーと吐き出しているときに一緒にお腹を軽く押してあげましょう。それだけで少し腸の働きがよくなります。

冷水での手洗いが効果的?

もう1つ試してほしいことがあります。それは冷たい水で手を洗うことです。腸の働きを活発にしてくれる副交感神経。この副交感神経の働きは加齢とともに低下しますが、冷たい水で手を洗うことで副交感神経の働きをよくしてくれるのです。

やり方はとっても簡単!時間や回数は決まっていません。気づいた時に10~20秒くらい冷水で手を洗うだけです。冷水を手に浴びると一時的に交感神経が優位になり血管がキュっと収縮し、ばらくたつとまた副交感神経が優位となってきます。

このように副交感神経と交感神経を交互に優位にすることで低下しがちな副交感神経の働きを活発にし、腸を活発にしてくれます。

また、冷たい水と温かいお湯を交互に浴びる冷温浴なども同様の効果がありますが、高齢者の身体には負担が大きいので避けたほうが賢明です。

寝たきりの方にはハッカ油湿布がおすすめ

便秘やガス腹の解消にハッカ油湿布という方法があります。これはメンソール(メントール)を30%以上含んでいるハッカ油と使った湿布のことです。

メンソールには血管拡張や血行促進などの効果があります。だから、このハッカ油を使って作った湿布をお腹に充てると下腹部の血行がよくなり、腸のぜん動運動を促し便秘解消に役立つんです。

では、そのハッカ湿布の作り方をご紹介します。

◆材料

kourei_hakka・ハッカ油
・バスタオル
・大きなゴミ袋(ビニール袋)
・洗面器

ハッカ油はドラッグストアなどで購入可能です。また、ネット販売もしているのでドラッグストアで見つけられない場合はネット注文してみてください。

◆作り方

1.洗面器にやけどしないくらいの熱いお湯を入れ、ハッカ油を3~5滴ほど垂らす。

2.洗面器の中にバスタオルを浸し、水が垂れない程度に大きく絞り、おなかのサイズに合わせて折り畳む。

3.バスタオルをビニール袋に入れ、袋の片面に爪楊枝などで穴を10か所ほどあける。

4.仰向けになり、ハッカ油湿布の穴のあいている面を下にして下腹部にあて、その上からお布団をかける。(この時、肌に直接湿布を当てず必ず着衣を身に着けてください)

5.20~30分して、お腹が温まってきたら湿布を取る。このとき、「の」の字を書くようにお腹をマッサージすると効果が増します。

このような手順でハッカ油湿布を使ってみてください。高齢者の方でもこれなら身体に負担なく便通の改善ができると思います。

やっぱり最後は食べ物で対策を!

運動もして、ハッカ油湿布も試した、最後はやはり食生活。人間が生きるためにはご飯が必要です。そのご飯をおいしく食べるためには腸が活発に動くことが必要です。しかし、腸を活発にするのもまた食事なのです。腸と食事はメビウスの輪みたいなものかもしれません。

腸内環境を整えるには乳酸菌やビフィズス菌が良いとされています。その中でもビフィズス菌は人が整腸するにつれて腸の中からどんどん失われていき、老齢期になると著内のビフィズス菌は1%に満たないとか。

しかし、ビフィズス菌が腸内にたくさん生息していると排便の回数が増えたり、排便量が増えたりと、腸内環境を良好にしてくれます。そんなビフィズス菌を多く含む食材といえばヨーグルト。食後にヨーグルトドリンクを提供する、サプリメントを飲ませてあげるなどしてビフィズス菌を少しでも多く腸内へ届けてあげる努力をしましょう。

さて、高齢者が便秘になるのは食事と水分の量が関係しています。食が細くなると、腸内に便を作る材料が減るから便秘がちになると前にお伝えしました。それに加えて、高齢になると水分の摂取も少なくなんります。

それはなぜか、高齢者はトイレへ行く回数が増えたり、夜中に尿意で目が覚めることを嫌うため、水分の摂取を控えてしまう傾向にあります。しかし、便の70~80%は水分でできているため、水分の摂取量が極端に少ないと便がカチカチになり腸の中をスムーズに進めなくなってしまうのです。

そこで高齢者の便秘を解消するためには「よく食べ」「よく飲む」ことが大事なのです。
高齢者はタンパク質や脂質がとくに不足しやすいので積極的に魚や肉を食べさせてあげましょう。

ところで、食べるものだけじゃなくて、食べ方にも便秘を解消する秘訣があるって知ってました?ご飯を食べるときによく噛みましょうと言われていますが、高齢者の中にはよく噛まないで食べる方もいらっしゃいます。

でも、それじゃあ消化によくないですよね?

そこで、食事と一緒に水を飲んでもらいましょう。そうすることで口の中でご飯が柔らかくなり、腸内でもスムーズに消化できるようになります。

また、起き抜けのコップ1杯の水も効果的です。冷たい水が胃に入ることによって腸のぜん動運動が活発になります。高齢者にはコップ1杯程度の水でよいので朝だけではなく、こまめに水を飲ませてあげましょう。

高齢でも腸活で元気いっぱいの生活へ

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高齢者の便秘は難治型といわれるほど頑固で根深い問題です。それだけに、下剤などの薬に頼りがち。しかし、必要以上に薬に頼ってしまうと自然な排便ができなくなる危険性や、薬が効かなくなり過剰摂取の原因へ。

また、下剤の過剰摂取では思わぬ疾患を患う可能性を秘めています。ゆるゆるのゴムホースのような黒く変色した腸へなってしまう危険性が。そうなると便秘が悪化しますます深刻化するリスクがあります。

それから、高齢者の便秘では頻尿から水分摂取を抑えることで極端に水分量が少ないということもあります。トイレへ行く回数を減らすための涙ぐましい努力ですが、便秘になってしまっては元も子もありません。一日の水分摂取量のめやすは2リットルです。三食きちんとご飯を食べている方であれば1.5リットルを目安に水分を摂取させてあげてください。

そして、高齢者は眠りが浅いことから睡眠導入剤を服用している方が多いようです。普段飲んでいる治療薬から便秘になるケースも少なくありません。特に睡眠導入剤、高血圧の薬、頻尿の薬は注意が必要です。これを読んでいるあなたがご家族の薬をきちんと確認してあげてくださいね。

最後に、便秘は生活習慣の改善で軽くなることがあります。運動をさせる、食生活の改善をする等たくさんあります。それらを解消し、大切な家に元気な生活を送らせてあげましょうね。

しかし、無理強いは良くないのでうまく誘導できるかどうかはあなた次第ですが、頑固なおじいちゃんやおばあちゃんは生活スタイルを変えられるのを嫌がるでしょう。そんな時はあなたも無理をなさらないように。あまり頑張りすぎなくてよいのです。

 

 

 

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