体質改善に良いと漢方を習慣的に服用している人は多いと思います。便秘などの腸の不調にも有効な漢方薬は確かにあります。しかし、飲み方を誤ったり、間違った漢方を習慣的に服用していると、便秘の症状がなかなか改善されなかったり、もっと深刻な病気を招くおそれもあります。そんな漢方と便秘の関係をまとめてみました。
便秘の原因
便秘にはいくつか原因がありますが、女性に多いのは以下の3つのタイプのどれか、あるいは複数の原因が重なって起こるものです。
痙攣性便秘
ストレスなどの原因で腸が痙攣性の蠕動運動を行うことにより、ウサギのフンのようなコロコロ便がでます。
弛緩性便秘
運動不足や食物繊維不足で大腸全体の働きが悪くなって起こる便秘です。
直腸性便秘
便意を我慢したり、下剤や浣腸の乱用で直腸の感覚が鈍くなってしまうために起こる便秘です。
漢方で考える便秘
漢方の考え方では、便秘は「水」の不足、ストレスなどによる「気」の異常、もしくは「血」の異常だと考えます。そして基本的には体質改善を行いながらお通じの状態を整えていくというアプローチをします。
便秘薬として使用される漢方
便秘でよく用いられる漢方は「大黄甘草湯」や「桂枝加芍薬大黄湯」、「麻子仁丸」などです。便秘の種類によって処方されます。これらの漢方に含まれる「大黄」や「麻子仁」は下剤作用を持っているので、飲んだら比較的すぐに効果が現れます。
ただし、「大黄(ダイオウ)」の他にもセンナ、アロエといった成分は便秘薬の成分としてよく使われていますが、依存症になりやすいことと副作用のため、常用的に服用するのはあまりお勧めできません。
「便秘薬依存症」というのは、1年以上便秘薬を飲用していたりした結果、便秘薬を飲まなければ便が出なくなることを言います。これらを含む便秘薬を長期間服用していると「大腸メラノーシス」という状態を引き起こし、通便が困難になることが報告されています。その状態になっても便秘薬を続けていると大腸がんになってしまうこともある恐ろしい状態です。
便秘薬依存症になる前に乳酸菌
このような下剤作用のある生薬を含む漢方は即効性があり、効果をすぐに実感できるものですが、便秘依存症などの危険性もはらんでいます。どうしても辛い時には漢方に頼るのも良いかもしれませんが、普段からの体質改善といった意味では、善玉菌の働きによって腸内環境を整えてくれる乳酸菌のほうが良いのではないでしょうか。
最近は生きて腸まで届く乳酸菌サプリメントも、いろいろなメーカーから出ていますので、それらと乳酸菌を含む食品とをうまく組み合わせて、徐々に便秘知らずの体質を作っていきましょう。
 
 
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