漢方と言えば、西洋医学の薬に比べて、なんとなく身体にやさしくて健康的なイメージがあります。症状の即効的な治療よりも体質改善を促すとされている漢方ですので、便秘体質の改善にも効果がありそうですよね。
でも、本当に漢方に副作用はないのでしょうか?便秘改善として正しいのでしょうか?
漢方は便秘改善に効果がある
結論から言うと、漢方は、正しく服用すると便秘改善として効果があります。ただし、誤った飲み方をすると後述する大きな病気を招く可能性もあります。
もともと、漢方というのは、自然の生薬を成分として作られた薬のことを指します。それはあくまでも薬であって、体内にもともとあるものではありませんので、副作用が出ることもあります。
また、漢方は特定の症状を治すというよりも、身体全体の体質改善から症状を解消していくというアプローチ法なので、その人の体質や体力を診たうえで処方されます。その点から、漢方薬は素人が自分で選ぶのは危険な薬だと言えます。
便秘改善のための漢方に含まれる成分
一般的によく用いられる便秘解消の漢方薬に含まれているのは、センナ、大黄、アロエなどです。いすれも生薬ですが、実は西洋薬の便秘薬つまり下剤に含まれている成分と同じなのです。
ですから、飲んだ時に激しい腹痛や下痢を起こすこともあります。さらにこれを長期服用すると、大腸メラノーシスや下剤依存症などの深刻な病気を引き起こすことにもなりかねないのです。
大腸メラノーシスとは
大腸メラノーシスとは、センナ、大黄、アロエなどの刺激性下剤を長期的に服用することで起こる症状の一つです。これは、継続的な下剤の刺激によって大腸が傷つけられた状態のことを指します。
大腸メラノーシスになると、大腸が黒ずみ、大腸の壁が伸び切ったゴムのように固くなります。この状態では大腸は本来の機能を働かせることができません。そのため便秘がさらに悪化することになります。
下剤依存症
人の身体は、外部からの刺激を継続的に受け続けると、だんだんその刺激に対して反応が鈍くなる特性を持っています。
便秘薬に含まれるセンナ、大黄、アロエなどの成分は腸に刺激を与えて排便を促す仕組みなので、長く使い続けるとだんだんと効果が薄くなってきます。そこで下剤の量を増やしてしまう人もいますが、そうすると悪循環になってしまいます。それでも下剤を使い続けていると、薬なしでは排便できない「下剤依存症」になっていまうのです。
一度、この下剤依存症になってしまうと、治療には相当な時間と根気がかかる厄介な病気なのです。
まとめ
漢方の便秘解消薬は確かに効果的で、即効性もあります。
しかし効き目が強いということは副作用もあるということです。大腸メラノーシスや下剤依存症はこれら、強力な下剤成分の副作用です。
便秘はまず、乳酸菌や食物繊維の摂取など、自然に治療ができる方法から始め、薬は最後の手段だと考えましょう。
 
 
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