乳酸菌には様々な種類があり、その効果や効能も異なります。健康を想って、乳酸菌を摂取するのは良いことです。ただし、ご自身の目的や体質と合わない乳酸菌を摂取し続けても効果は得られないことを、知っておかなければなりません。
改善したいことや体質・体調に合わせて乳酸菌を選ぶのも、とても大切な事なのです。そこで今回は、TVCMで話題の「R-1乳酸菌」にスポットを当ててみました。R-1乳酸菌の特徴や効果と効能、そして目的と体質に合わせた【乳酸菌選び】の大切さについてご紹介します。
目次
明治プロビオヨーグルトR-1
「強さ引き出す乳酸菌」のキャッチフレーズや、赤いパッケージでもお馴染みのヨーグルトですね。世界中の様々な体調管理法を紹介しているR-1乳酸菌のシリーズCMは、とってもユニークですよね。その一つ「ロシア編」をご紹介します。
日本の、休めない人達の体調管理法としてのR-1乳酸菌の紹介し、“体の強さを引き出す”というメッセージが伝わってきますね。
R-1乳酸菌の正式名称
ところで、このR-1乳酸菌の正式名称は、かなり長いんです。
ラクトバチルス・ブルガリクス OLL1073R-1株
そこで「R-1」と短くして、みんなが覚えやすい名前になりました。R-1乳酸菌は、ヨーグルトを造る際、一般的に使用されるブルガリア菌の一種です。
使用する乳酸菌
“ブルガリア=ヨーグルト”と連想される方が多いと思うのですが、それくらい私たちにとって馴染みある善玉菌です。「明治ブロビオヨーグルトR-1」は、他の乳酸菌は混ぜずにR-1乳酸菌のみで作られています。
乳酸菌OLL1073R-1株の特徴
乳酸菌は、ヒトなど宿主のお腹の中で“多糖体(EPSと呼ばれる)”を作り出します。乳酸菌の作り出す“ESP”は免疫機能を活性化してくれることが分かっています。
乳酸菌はどれも同じようですが、それぞれに個性があります。「R-1乳酸菌」の個性は、この“ESP”をたくさん作りだす特徴を持っていて、免疫機能を活性させることに優れた乳酸菌なのです。
R-1乳酸菌は病気に負けない身体を作る!

R-1乳酸菌の仕事は、腸のお掃除から始まります。その上で“ESP”の大量産出にもつながるのですが、この働きは、どのように身体の強さを引き出してくれるのでしょうか。
なぜ腸の掃除が大事なの?
身体の免疫のうち、7割は腸に集中しています。つまり、免疫システムで一番重要な働きをしているのは腸管免疫なんです。目には見えないお腹の中で、そんな力を持っていたとは、腸には驚かされることばかりですよね。
腸管免疫の働き
腸管免疫は、悪い病原菌が侵入すると、即座に反応して排除してくれます。しかし、免疫が暮らす腸内の居心地が悪ければ、免疫システムはご機嫌ナナメになって、まともに作動してくれなくなります。
腸管免疫が作動しなくなると
病気にかかり易く、かかっても治りにくくなってしまいます。加えて、悪玉菌の作りだす有害物質が、ことごとく免疫システムを崩しにかかります。
腸管免疫を稼働させるには
逆に腸内環境が良くなれば・・・もう皆さんお分かりですね?身体の免疫力がアップしてくれるのです。「R-1乳酸菌」の、腕の見せ所ですね。
しかし、ヨーグルトで摂取すること自体、デメリットも存在しますので、しっかりと把握しておくことが重要です。詳しくはこちらのページをご覧ください。
>>ヨーグルトで腸内環境改善を目指している方へ
健康な腸で、身体の免疫力をアップ!
腸内環境を整えながら「R-1乳酸菌」は副産物として“EPS”をたくさん作り出してくれます。量産された“EPS”は、免疫機能を活性化させます。腸管免疫システムで、いち早く働いてくれるのが“NK細胞”こと“キラー細胞”です。
免疫機能を活性化するR-1乳酸菌の最終地点には、このキラー細胞の活性化があるのです。身体本来が持つ“強さを引き出す”の答えとは、免疫力アップにあったのですね。それでは、免疫力アップで得られる効果について、掘り下げてみましょう。
R-1乳酸菌の効果・効能
R-1乳酸菌がNK(ナチュラル・キラー)細胞を活性化させることで、色々な効果に繋がっています。
NK(ナチュラル・キラー)細胞の特質
腸管免疫システム下のNK細胞は、真っ先に病原菌を除去するのは前述の通りです。NK細胞は、「悪」と名のつく物は片っ端からやっつけてくれます。頼りがいがありますよね。
- 身体に入ってきた悪い菌
- 身体の中で作り出されつつある悪い菌
徹底的に、身体から除去しようとします。
R-1乳酸菌はガン細胞をやっつける!?
NK細胞の特質から、ガン細胞が身体に生まれると即座に攻撃し、除去にかかります。若くて健康でも、1日千個ものガン細胞が生まれていると言われていますので、NK細胞にこそ活躍していただきたいものですよね。
NK細胞に元気を与えるR-1乳酸菌
ところが、加齢や生活習慣などで腸内環境が乱れ、NK細胞が不足する状態が起こると、ガンにかかり易くなってしまうのです。逆に「R-1乳酸菌」を摂り“EPS”がどんどん作られると、NK細胞は活発にガン細胞をなくそうと働きます。
R-1乳酸菌はインフルエンザにかかるリスクを減らす
NK細胞は「悪い菌や感染している部分」を見逃さずに攻撃します。そこでR-1乳酸菌を摂取すると、NK細胞はどんどん活性して、インフルエンザなどのウィルスにも反応して除去しようと働いてくれます。
株式会社明治が発表している試験結果(明治ヨーグルトライブラリーより引用)の一部をご紹介しましょう。
R-1乳酸菌がインフルエンザを予防できる!?
マウスを使ったインフルエンザウィルス感染の実験です。
マウス グループ1 | マウス グループ2 | |
---|---|---|
21日間与えたもの |
R-1乳酸菌 | 水 |
インフルエンザ感染後の生存率 | 生存率・生存日数の上昇 |
全滅 |
2グループのマウスに一方は「R-1乳酸菌」、もう一方は「水」を21日間与え、その後インフルエンザに感染させて、その後の生存を比較しました。結果は、水を与えられたマウスが全滅したのに対し、R-1乳酸菌を与えられたマウスは生存率が上がり、生存日数も延びました。
R-1乳酸菌がンフルエンザワクチン効果を増す!?
健康な方を対象に、R-1乳酸菌ドリンクヨーグルトを3週間摂り続けてから、インフルエンザワクチンの接種を受けてもらいました。この結果、R-1乳酸菌を飲まなかったグループに比べて、インフルエンザワクチンの効果が増強したのです。
R-1乳酸菌はノロウイルス対策には有効なの?
季節性の病気として悪名高きものには、インフルエンザの他に「ノロウイルス」があります。ノロウイルスは、毎年11月~1月に流行する「感染性胃腸炎」の原因となるウイルスです。インフルエンザと違うのは、特にワクチンがなく発症してからの治療となりますが、「R-1乳酸菌」は、ノロウイルスにも力を発揮してくれるのでしょうか。
エビデンスなし
結論からお伝えすると【ノー】になります。確かに、乳酸菌で腸内環境が整って、R-1乳酸菌でNK細胞を活性化することで免疫力は高まるでしょう。しかし、現時点ではR-1がノロウイルス予防に有効だという発表は、なされていません。
ノロウイルス対策
ノロウイルス対策の基本は、手洗いから始まり、食べ物に注意することが大切です。
手洗い
手についたノロウイルスを、洗って減らすことが大切です。
- 自宅に帰ってから
- 食事の前
- トイレ後
このような節目に手をしっかり洗い、体内にウイルスを入れないように努めましょう。
食べ物
食品は、しっかり加熱して食べましょう。特に二枚貝(カキ・アサリなど)は、感染リスクの高い食品です。食中毒を防ぐために、食品を扱う仕事をしている方(栄養士・調理師など)は、一切口にしないんですよ。
食べるのであれば、しっかり中心まで火を通すことが対策になりますが、加熱が行き届かない場合もございます。ノロウイルス感染の季節に、身体の弱い方が口にすることは辞めておきましょう。
R-1乳酸菌を摂取できる製品
ノロウイルスへの効果は認められていなくても、免疫を高めることで全般的な身体の不調に立ち向かうことができる「R-1乳酸菌」、ぜひとも日頃から口にしたいものです。乳製品とサプリメントの、2つに分類してお伝えします。
乳製品
R-1乳酸菌を含む食品と言えば、「明治プロビオヨーグルトR-1」です。色々な種類があり、スーパーはもちろんコンビニや病院の売店でも販売されています。
明治プロビオヨーグルトR-1

ヨーグルトタイプの他種類はこちらです。ダイエット中でもR-1乳酸菌を心置きなく食べられる「低脂肪」があって嬉しいですね。
- R-1低脂肪
- R-1砂糖0
- R-1ブルーベリー 脂肪0
明治プロビオヨーグルトR-1ドリンクタイプ 低糖・低カロリー

ドリンクタイプの他種類はこちらです。ドリンクタイプにも低カロリーのラインナップがあります。スプーンを用意しなくても摂れるのが、ドリンクタイプのメリットですね。
- アセロラ&ブルーベリー
- ドリンクタイプEX(宅配専用)
乳酸菌サプリメント
「R-1乳酸菌」はヨーグルトで知られていますが、乳酸菌サプリでも摂ることができます。
乳酸菌革命

こちらのサプリメントは、R-1乳酸菌のほかに8種類の乳酸菌が配合されています。
パッケージに『乳酸菌生産物質』と明記されていますが、R-1乳酸菌も他の菌も、生きた菌(生菌)は使われていません。『乳酸菌生産物質』は善玉菌が発酵する過程で作りだされる身体に良い物質のことで、腸内環境も改善すれば、有効な成分も直接腸から吸収されます。

その他免疫におすすめな乳酸菌サプリ
ラクトフェリン+乳酸菌

免疫を強化する「フェカリス菌」のほかにラクトフェリンを配合。
ラクトフェリンはウイルスや細菌に対し「侵入させない」「増やさない」「立ち向かう」という働きがある成分ですので、2倍の効果を期待できます。

目的や体質に合わせた乳酸菌を選ぼう!
「R-1乳酸菌」が免疫力アップに優れているように、各乳酸菌もそれぞれ特質を持っています。乳酸菌と同じように、私たち一人一人の腸の環境や体質も異なりますよね。
乳酸菌で効果を得るためには
そこで、大きな効果を得る為に<注意したい事>3点をお伝えします。
- まず自分のお腹との相性がいいかどうかを確認
- 何のために乳酸菌を摂取したいのか?を確認
- 乳酸菌の摂取は毎日100gくらいを目安に続けること
いくらR-1乳酸菌がインフルエンザ・ガンに効果があると証明されていても、自分の体質に合わなければ健康にプラスになりません。また、単に腸内環境を改善したいだけなら、R-1乳酸菌にこだわらなくてもいいわけです。どんな乳酸菌でも、相性が合えばお腹の健康に貢献してくれます。
乳酸菌の活用法
いつもは違う乳酸菌を摂取し、インフルエンザの季節に入る一カ月前からR-1乳酸菌に切り替えてみる
こんな方法も可能なんです。
しかし、継続しないことには意味はありません。じっくり継続できるかどうかをイメージしてみましょう。ヨーグルトで摂取すること自体にもデメリットはありますので、そこも考慮すること。詳しくは下記ページをご覧ください。
>>ヨーグルトで腸内環境改善を目指している方へ
まとめ
「R-1乳酸菌」パワーの可能性はすごかったですね。食べ続けることで、ここまで力強い味方が手に入れられるんですから、試してみる価値はあります。
ご自分のお腹との相性を確かめ、目的にピッタリ合いましたら、是非毎日の生活にR-1乳酸菌を加えてみてください。
 
 
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