超高齢社会である、日本。
男女別の平均寿命をみても年々延び続けており、世界でもトップクラスの長寿国です。そんな中でも、人間の限界寿命は120歳ぐらいまで、と言われています。
長生きしたいかどうかの議論はさておき、今回ご紹介する「LKM512株」というビフィズス菌が、マウスによる試験で、寿命の延長効果が認められました。どういう特徴をもったビフィズス菌なのか、見ていきましょう。
目次
LKM512株とは
名 前:LKM512株 属:ビフィドバクテリウム(ビフィズス菌) 種:アニマリス亜種ラクティス |
LKM512株は、1997年、発酵乳から発見されたビフィズス菌です。その特徴は大きく分けて2つあります。
1つは、酸に弱いとされるビフィズス菌の中でも、並外れた生命力をもっていることです。そのため、生きたまま大腸まで届き増殖することから、「増加型ビフィズス菌」とも呼ばれ、プロバイオティクスに分類されています。
そしてもう1つは、動脈硬化や老化の抑制に関係していると言われている、「ポリアミン」という成分を腸内で作りだすことです。ポリアミンは、細胞分裂に深く関係しているため、腸を若返らせるとも言われているのです。
ただ、ポリアミンは小腸で分解されやすく、また独特な臭いを持っているため、口から摂取することは比較的難しいとされています。LKM512株は、生きて大腸まで届いて作用するので、腸内でポリアミンを作らせるビフィズス菌として最適と言えます。
ポリアミンは、ヒトの体内におよそ20種類程あり、オルニチンやアルギニンといったアミノ酸から合成されますが、年齢とともに減少していきます。腸のバリア機能を高め、免疫力の向上を促す効果もあるので、健康のためにポリアミンを摂っていくことは、重要なことです。
LKM512株の効果・効能
関連する効果・効能:免疫力強化/アトピー性皮膚炎の改善/大腸がん予防/寿命の伸長 |
バリア機能を高め、炎症やアレルギーを抑える
LKM512株には、腸のバリア機能を強化し、炎症やアレルギーの発症を抑える効果が認められています。メイトー社がマウスに対して行った試験があります。
マウスに生理食塩水あるいはLKM512株を摂取するグループに分け、経過を観察したところ、生理食塩水を与えたマウスの皮膚には、腫瘍や潰瘍が見られました。一方でLKM512株を与えたマウスでは、それらの症状が見受けられず、毛並みもきれいだったのです。
また、炎症物質やアレルゲンなどが体内に進入した場合、腸の粘膜にある抗体によってガードされるのですが、ポリアミンはこれを促す効果があります。
このことにより、LKM512株を摂ることは、ポリアミンを増やし腸のバリア機能を高めて、健康を維持する効果が認められたのです。
マウスの寿命が延びた?
メイトー社が行った研究で、マウスによる寿命延長効果が認められました。この研究は、LKM512株を摂り、腸内でポリアミンを作りださせることで、老年病である慢性炎症を抑えるという仮説の下で行われました。
通常の環境で育てた10カ月目のマウスを、生理食塩水・ポリアミンの一つであるスペルミン・LKM512株を与える3つのグループに分け、経過観察しました。
すると、与え始めてから11カ月後の生存率は、生理食塩水のグループが約20%、スペルミンのグループが約50%、LKM512株のグループが約80%と、LKM512株がダントツで高かったのです。
またこのことから、ポリアミンを口から摂取するよりも、LKM512株を摂取して腸内でポリアミンを産出するほうが有効的だと分かったのです。
LKM512株が摂取できる商品
LKM512株が摂取できる主な商品は、協同乳業社の商品ブランド・メイトーを中心に販売されています。ヨーグルトと顆粒のスティックタイプ、自宅で簡単にヨーグルトが作れる種菌セットがあるのでご紹介します。
まず、ヨーグルト部門では「増加型ビフィズス菌LKM512ヨーグルト」や、「おなかにおいしいヨーグルト」「LKM512のむヨーグルト」などがありました。
一般のスーパーではあまり見かけることが少ないかもしれません。ご購入の際は、メイトーのオンラインショップがおすすめです。特に「おなかにおいしいヨーグルト」は、おなかの調子を整える特定保健用食品です。
次に、スティックの「ビフィズス菌LKM512顆粒タイプ」です。ヨーグルトが苦手、いつでもどこでも気軽にビフィズス菌を摂りたいという人に適した商品です。ただ、こちらもオンラインショップのみの販売なので注意が必要です。
最後に、「手作りヨーグルト種菌セット」です。LKM512株入りのヨーグルトが自宅で簡単に手作りできます。
30秒でわかるLKM512株のまとめ
LKM512株は、「ビフィドバクテリウム属アニマリス亜種ラクティスLKM512株」といいます。ビフィズス菌の一つで、酸に強い性質を持ち、大腸まで生きて届いて増殖することから、「増殖型ビフィズス菌」とも呼ばれています。
また、腸内で「ポリアミン」という物質を作り出せることから、免疫力強化や老化抑制といった様々な健康効果が期待できてます。そのほか、ビフィズス菌LKM512株の主な効果・効能は、大腸がん予防や、マウスによる寿命の伸長、アトピーの改善効果が挙げられます。
LKM512株が摂取できる主な商品は、メイトー社から販売されている「おなかにやさしいヨーグルト」や「増加型ビフィズス菌LKM512ヨーグルト」「LKM512のむヨーグルト」があります。
持ち歩きできるスティックタイプの「ビフィズス菌LKM512顆粒タイプ」もあります。一般のスーパーではあまり見かけない商品が多いと思うので、ご購入の際はメイトーのオンラインショップがおすすめです。
寿命の伸長効果が認められたLKM512株は今、注目を集めています。まだマウスによる研究段階ですが、今後ヒトへの健康効果がますます期待されています。
 
 
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