IgA抗体をご存知ですか?
アレルギー体質の方は、腸から粘液に分泌されるIgA抗体が少ない傾向にあります。つまり、IgA抗体が増えれば、アレルギー体質は改善できるということですね。
目次
アレルギーのバリアになる?IgA抗体って何?

最近テレビでも話題に取り上げられることが多い、『IgA抗体』。その名前が取り上げられることは多いですが、その正体を知らない方って多いと思います。
まずは気になるその正体の全貌に迫っていきましょう。
そもそも、アレルギーが起きる仕組みって何だろう
アレルギーってなんで起きるかズバリ言ってしまうと、免疫の過剰反応が原因なんです。
つまり、アレルギーって体に侵入したアレルギー源を追い出そうと、免疫が以上に張り切ってしまいます。
そんな免疫機能の中で大きな役割を持つものとして、『免疫グロブリン(通称:Ig)』という免疫細胞。
Igの中でも、アレルギーに過剰に反応してしまうのが、“IgE”と呼ばれる抗体なんです。
アレルゲンと呼ばれる特定の物質が体内に入り込んでしまうと、IgE抗体はそのアレルゲンが本来、私たちにとって無害なものであっても、有害な異物として認識してしまいます。
IgE抗体はその間違って認識した異物を取り除こうとして結合、その結果としてくしゃみや鼻水、かゆみといった問題行動を引き起こしてしまうんです。
かなり有難迷惑ですよね。
しかしこれが、アレルギーの仕組みなんです。
IgA抗体とはいったい何者?
IgE抗体が、異常にアレルゲンと関わりがあることはわかりましたが、気になるのはIgA抗体。
IgA抗体って、一体何者なのでしょうか。
IgA抗体は簡単に言うと、アレルギー物質が体内に吸収されるのを抑える働きをする粘膜免疫のこと。本来は体内の気道や腸管などへ異物が入らないように、バリアを貼る仕事をしています。
IgA抗体とIgE抗体はそもそも発想が違うんです
つまり、IgA抗体は『守りのスペシャリスト』、IgE抗体は『カラダに迷惑をかけながら攻め続ける厄介者』という、違う立ち位置にいるものなんです。
IgAは体内に侵入した異物(花粉など)をバリアによって、そもそも体内に入らないようにしてくれています。
逆に、IgE抗体は体内に侵入した異物と認識した花粉などを攻撃した結果、余計なこともしでかすんです。
つまり、IgA抗体が豊富にあれば、カラダにアレルゲンが入りにくくなり、アレルギー反応を軽減することができます。
乳酸菌はIgA抗体を増やすために摂るべき?そのワケとは

「アレルギーに対抗するバリア機能を高めたい!」
そう感じた方も多いはず。
結論から言いますと、IgA抗体を増やすためには、乳酸菌を日常的に摂取することが一番の近道です。
実は乳酸菌には、IgA抗体を増やす働きがあります。しかも、免疫力自体を高めることができるだけではなく、腸内環境の改善にも力を発揮してくれるので、アレルギーにウンザリしている方にはオススメなんですよ。
どんな乳酸菌にIgA抗体が含まれているの?
しかし、乳酸菌といってもヤクルトで有名なシロタ株や、有名なビフィズス菌、最近注目を集めているガセリ菌など、本当に多くの種類がありますよね。
その中でも、IgA抗体を増やすのに適している乳酸菌を、選びたいと思いませんか?
実はIgA抗体って、植物性乳酸菌に多く含まれているんですよ。
植物性乳酸菌が含まれている食品って何があるの?
植物性乳酸菌は、発酵食品などのしょうゆ、みそ、納豆、漬物など。
そのため普段の食生活を考えることで、これらの食品は毎日継続して摂取しやすく、調理のバリエーションも豊富にすることができます。
つまり、普段の食事を和食に変える、それだけでもIgA抗体を増やすことができるんです。
また、オリゴ糖や食物繊維は、乳酸菌の作用を支える役割を担いますので、こちらも一緒に摂るとなお良いですね。
もっと気軽にIgA抗体を増やせる?サプリメントのススメ

他にも、IgA抗体に効果的な乳酸菌飲料や乳酸菌サプリメントもあります。これらは手軽に摂取できて毎日、継続しやすいので人気です。
配合されている乳酸菌の種類を確認してしながら選ぶと良いでしょう。
また、お米を植物性乳酸菌と糀で発酵させて作られた乳酸菌ドリンクもあります。こちらは、どちらかと言うとヨーグルトの苦手な方でも、抵抗なく飲みやすいと評判です。
IgA抗体を含んだ乳酸菌を摂取し体のバリア機能を高めて、症状の出にくい丈夫で健やかな体作りを目指しましょう。
 
 
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