アトピーは腸から治す?皮膚の改善よりも重要な腸のお話

[最終更新日]2017.11.08

アトピーの原因としてよく挙げられるのが「遺伝」や「ホコリ」、「体質」などです。どの原因も自分で改善するのは難しく泣き寝入りしている方も多いのではないでしょうか。

いつ良くなるかも分からず、アトピーの症状と向き合い続けるのはつらいもの。

しかし、最新の研究でアトピーの原因に関する興味深い事実が分かってきています。

薬に頼らず、自分の努力でアトピーを治せる日が近づいてきているのです。アトピーの原因を理解し、対策を打つことでアトピーの症状を改善しましょう。

アトピーの原因は・・・”腸”?肌の健康に繋がる腸のお話

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つらいかゆみ、乾燥して肌がボロボロに・・・。このようなアトピーの症状を治したくてアトピーの原因について調べてみたものの、「遺伝」や「体質」ではどうにもできない。

結局自分にできるのはしっかり保湿をするぐらいと諦めている方はいませんか?

そんな方はまずはアトピーの原因について改めて学び直してみましょう。きちんと原因について理解することで、新たな道が開けるかもしれませんよ。

アトピーの最大の原因は腸内環境にあった!

アトピーは複数の要因が重なり合ったときに発症する病気です。

例としては、遺伝や体質によって「アトピー素因」を持っている人が、アレルゲンやホコリに出会うとアトピーの症状が出ます。

つまり、体質的要因(アトピー素因)と環境的要因(アレルゲンやホコリなど)が重なることでアトピーを発症するのです。

さて、ここで重要なのが、アトピーになる体質的要因を持っている全ての人がアトピーを発症するわけではありません。

体質的要因を持っているとアトピーになりやすいのであって、「絶対になる」わけではないのです。体質的要因を持っていても体が健康な状態であれば、アトピーにはなりません。

そして、体の健康のために重要なのが「腸内環境」なのです。

「腸内環境」が整っていれば、アトピーの環境的要因(ホコリやアレルゲンなど)に対応でき、アトピーの発症を抑えることができます。

逆に「腸内環境」が乱れていると、アトピーの環境的要因に抵抗できず、アトピーを発症したり、症状が悪化するのです。

なんで腸内環境がそんなに重要なの?

人間には外部からの侵入者(病原体、ホコリ、アレルゲン)と戦う仕組みが備わっています。それが「免疫」と呼ばれるものです。

外部から侵入者が来ようと、「免疫」がきちんと働いてくれれば、病気になりにくく、重症化を避けることもできます。

この「免疫」にとって最も重要な器官が「腸」なんです。なぜなら、免疫細胞の約6割が腸に生息しており、腸が健康なら「免疫」も活性化するという関係にあるからです。

つまり、腸が健康になり、「免疫」が活性化すればアトピーの発症を防いだり、緩和することができるのです。

腸を健康に導くために重要なものさしが「腸内環境」です。腸内には善玉菌と悪玉菌が存在し、善玉菌が優勢な状況を「腸内環境が良い」と言い、逆に悪玉菌が優勢な状況を「腸内環境が悪い」と言います。

「腸内環境が良い」と免疫力がUPし、病原菌やホコリ、アレルゲンの侵入を防いでくれるので、アトピーが発症しにくくなります。

同時に、善玉菌には整腸作用やビタミン・酵素の生成をする作用があるので、便秘の解消や美肌効果まで期待できるんです。

腸内環境が悪くなるとどうなるの?

一方で「腸内環境が悪い」と免疫力が弱まり、アトピーが発症しやすい状況になります。他にも便秘になったり、風邪をひきやすくなったり悪いことだらけ。

アトピーに苦しんでいる方には、便秘気味の人が多く、これは「腸内環境」が悪いことを示しています。

逆に「腸内環境」が良くなれば、アトピーと便秘の両方を根本的に解決できるかもしれません。試してみる価値はあると思いますよ。

腸内環境改善でアトピーに別れを 腸を守る3つの鉄則

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ここまでの話で「腸内環境」を整えることが、アトピーの予防や症状の緩和につながることが分かりました。

ここからは、どうすれば「腸内環境」が良くなるかを考えていきましょう。

「腸内環境」を良くするには、腸内に生息する人間に有益な細菌である「善玉菌」を増やすことが重要です。

そこで、善玉菌を増やすために重要なポイントを紹介します。

  • 善玉菌を増やす食事を心がける
  • 睡眠をきちんととる
  • ストレスをためない

食事、睡眠、ストレスケアを意識することで善玉菌を増やすことが可能です。それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。

鉄則① 善玉菌を増やす食事を心がける

善玉菌を食事で増やす方法は2つあります。

1つ目が「外から善玉菌を摂取する」方法です。例えば、善玉菌の代表格である「乳酸菌」を摂取したい場合は、ヨーグルトやサプリメントを毎日の食事に取り入れれば良いでしょう。

他にもキムチや納豆などの発酵食品にも乳酸菌が豊富に含まれているので、積極的に食べてみてください。

2つ目は「腸内の善玉菌のエサとなるものを食べる」方法です。善玉菌のエサとなる食品を食べることで、腸内にもともと生息している善玉菌を増やすことが出来ます。

そんな善玉菌のエサとなる食品が、「食物繊維」と「オリゴ糖」です。

「食物繊維」は海藻類や野菜、キノコ類に多く含まれています。食事にも加えやすい食品が多いので、ぜひ食べてみてください

「オリゴ糖」はスーパーなどで抽出してハチミツのようになったものを気軽に手に入れることができますし、食材ですと玉ねぎやバナナ、ゴボウなどに豊富に含まれています。

食物繊維もオリゴ糖も「乳酸菌」との相性はバッチリです!ぜひ、同時に試してみてください。

鉄則② 睡眠をきちんととる

「睡眠不足は万病のもと」です。
睡眠中には体の様々な機能を修復するホルモンや免疫を高めるホルモンがでます。

きちんと睡眠をとらないと体の機能が回復せず、免疫力も低下していきます。それに伴って腸内環境も悪化していくので、規則正しい生活を心がけましょう。

鉄則③ ストレスをためない

緊張したり、ストレスが溜まると胃が痛くなる人がいますよね。これはストレスが体の内部にも影響を及ぼすことを示しています。

腸の場合も、過度のストレスを感じた際には消化液の分泌が抑制され、正常に機能しなくなります。腸が正常に機能しないと悪玉菌が増殖してしまうので、避けたいところです。

しかし、ストレス社会と呼ばれる現代において、ストレスを感じずに生きていくのは至難の業でしょう。

そこで重要になってくるのがストレスの解消です。自分の好きなことをやったり、適度な運動をすることで、ストレスは解消されます。

ストレスをため込まないように自分に合ったストレス解消法を見つけましょう。

アトピーの方が気をつけたい 腸内環境を悪化させるNG習慣

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せっかく善玉菌を増やす習慣を取り入れても、悪玉菌が増えるNG習慣があると効果を実感できません。

善玉菌を増やし、悪玉菌を減らすことがアトピー対策には重要です。自分の生活を振り返って悪玉菌を増やすNG習慣がないか確認してみてください。

それでは、悪玉菌を増やしてしまうNG習慣をご紹介します。

  • 肉中心の食生活
  • 甘いものの食べ過ぎ
  • よく噛まないで食べる
  • 運動不足

これらの習慣は悪玉菌を増やしてしまうNG習慣です。それぞれを詳しく理解することで、悪玉菌への理解を深めましょう。

肉中心の食生活

肉中心の食生活が悪玉菌を増やしてしまう理由は、消化に時間がかかるためです。

消化にかかる時間は、果物だと20~30分、炭水化物だと2~3時間程ですが、脂肪分の多いお肉だと12時間もかかってしまいます。

消化に時間がかかる食べ物は、悪玉菌のエサとなる腐敗便となり、悪玉菌の増殖を手助けします。また、肉中心の食生活だと栄養バランスが偏ってしまうため、善玉菌が増殖できません。

お肉を食べるときは脂肪の少ない赤身部分を食べること、サラダを一緒に食べることを意識しましょう。

脂質はどれも消化に時間がかかってしまうので、ポテトチップスや揚げ物なども極力控えた方が良いでしょう。

甘いものの食べ過ぎ

市販のスナック菓子やチョコレートは、作られてから時間が経過しているため、消化しにくくなっています。

先ほども述べたように消化しにくい食べ物は悪玉菌を増やす要因となるので、食べ過ぎないよう気を付けましょう。

よく噛まないで食べる

食べ物を噛むというのは消化の第1段階です。十分に噛まれていない食物は胃で消化しきれず、腸に負担をかけてしまいます。

腸に負担がかかると、腸の働きが悪くなり、悪玉菌が増殖します。

逆にきちんと噛むと、消化の負担が減り、腸は元気に活動することができるので、食事の際はよく噛むことを意識しましょう。

運動不足

運動を全くしないと、体全体の機能が低下します。腸も例外ではなく、運動をしないと働きが鈍ってしまいます。

腸の働きが鈍ると、消化や栄養の吸収に時間がかかるとともに、便が大腸に滞在する時間が長くなるので、悪玉菌が繁殖しやすい状況に。

ストレッチやウォーキングなどの運動を定期的にする習慣をつけ、腸の働きを活発にする手助けをしましょう。

腸内フローラのバランスを意識してアトピーを改善しよう

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「腸内フローラ」とは腸に住んでいる細菌が、顕微鏡で覗いてみるとお花畑(フローラ)のように見えることから名づけられました。

善玉菌が優勢なきれいな「腸内フローラ」は健康の証です。アトピーの環境的要因であるアレルゲンやホコリなどを撃退して、症状を予防したり、緩和してくれます。

保湿や薬を飲むことも大切ですが、それは出てきた症状を抑えることしかできません。アトピーを根本的に改善したいのであれば、腸内環境を整え、免疫力をUPすることが重要です。

乳酸菌や発酵食品で善玉菌を増やすとともに、悪玉菌を減らして、アトピー完治を目指してみませんか。

 

 

 

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