ビオフェルミンSってアトピーに効くの?

[最終更新日]2016.10.19

「人には人の乳酸菌」のキャッチフレーズでお馴染みのビオフェルミンS。腸内の善玉菌・悪玉菌のバランスを整え、便秘や軟便といったお腹の不調を解消してくれる「乳酸菌」を気軽に摂取できる家庭の常備薬(指定医薬部外品)として親しまれています。

最近ではお肌改善やアトピーにも効果があるなどの声も聞きます。では、ビオフェルミンSが愛飲され続ける理由やアトピーとの関連なども調べてみましたのでご紹介しましょう。

ビオフェルミンのミニ歴史

ビオフェルミンの歴史

ビオフェルミンは大正生まれ、長い歴史があるんですね。

1917年(大正6年) (株)神戸衛生実験所を設立、乳酸菌整腸薬「ビオフェルミン」を製造

販売は現在の武田薬品工業(株)に委託

1966年(昭和41年) 「ビオフェルミン」をリニューアルして「新ビオフェルミン」を発売
1987年(昭和62年) 「新ビオフェルミン」に替えて、3種の乳酸菌配合の「新ビオフェルミンS錠・細粒」を発売
2005年(平成17年) 医薬品販売の規制緩和で医薬部外品となる
2009年(平成21年) 薬事法改正で、指定医薬部外品となる

【出典:ビオフェルミン製薬株式会社公式サイト

 

「新ビオフェルミンS」の特徴と成分:3つのポイント

新ビオフェルミンの特徴と成分

乳酸菌整腸薬として誕生したビオフェルミンは現在指定医薬部外品です。それは、このお薬を作っている3種類の乳酸菌が体に有効で、かつ体への効果が穏やかだからなのです。つまり、便秘などの日常的な不快感を穏やかに取り除いてくれる即効性はないけれど、じわじわ効き目が出る「やさしいお薬」ということでしょうか。

それでは、「新ビオフェルミンS」の優しい効き目の特徴です。

ヒト由来の乳酸菌を使用!

乳酸菌と一言にいっても、100種類以上ありそれぞれに働きは様々です。
新ビオフェルミンSに配合されている3種類の乳酸菌の中には、健康な人の腸を研究して見つけ出された「ヒト由来の乳酸菌」G9-1ビフィズス菌が使われています。

だから私達の腸と相性が良く、他の乳酸菌よりも整腸効果が高くて、よりたくさんの人が効果を実感しやすいのですね。

3種類の「乳酸菌」を配合!

新ビオフェルミンSには3種類の乳酸菌(ビフィズス菌・アシドフィルス菌・フェーカリス菌)が使われています。なぜこの3種類なのでしょうか?各乳酸菌の働きから見てみましょう。

G9-1ビフィズス菌
⇒ヒト由来の乳酸菌で、腸内定着に優れ大腸で活躍

KS-13アシドフィルス菌
⇒乳酸をたくさん作りだし悪玉菌を積極的に抑え、小腸で活躍

129 BIO 3Bフェーカリス菌
⇒上の2つの菌が増えるのをサポート、増殖性が高く小腸で活躍

3つの菌ともに、胃酸に負けないで腸まで届き、それぞれに悪玉菌の増殖を抑えます。それぞれの菌の働き方と働き場所が異なるおかげで、小腸から大腸全体に効きます。

 

幅広い年齢で服用可能!

新ビオフェルミンが家庭の常備薬として親しまれているのは、生後3カ月の赤ちゃんから高齢の方まで服用ができるからでしょう!お腹の調子は、常日頃から健康な状態にしておくのがベストです。いつも服用するものだからこそ優しい効き目が嬉しいですね。

 

ビオフェルミンSとアトピー

ビオフェルミンとアトピー

新ビオフェルミンSは腸全体に効果を発揮して腸内フローラを改善します。そして、腸内環境の改善がアレルギーやアトピーの軽減に効果がある事は色々な研究結果で報告されています。

新ビオフェルミンSはアトピーを軽減できるの?

新ビオフェルミンSの効果効能には、整腸(便秘・軟便やおなかの張りの改善)は記載されていますが、アトピー改善や皮膚アレルギーが改善できると書かれてはいないのです。

つまり、アトピー改善を目的としたお薬ではないんですね。

新ビオフェルミンSで肌のトラブルが改善された!?

アトピー改善を目的としたお薬ではありませんが、ビオフェルミンを飲んだら肌のトラブルが改善したという人もいます。これはどうしてでしょうか?

腸とお肌の関係

腸内環境が悪い時、悪玉菌の出す有毒物質は血液に乗って体中を巡ってしまうことは皆さんもうご存知ですね。この悪い物質が体外へ出る方法は便やおしっこだけでなく、皮脂や汗もそうです。腸内環境が改善されれば、有毒物質は減り便通もう整うので、体の各器官や肌への負担がなくなります。さらにビタミンやミネラルといった良い物が十分に行き渡るので肌本来の機能が高まって、肌のトラブルが改善されます。

アシドフィルス菌

新ビオフェルミンSに配合されている「アシドフィルス菌」は肌荒れやアトピー性皮膚炎などを引き起こすきっかけとなる悪玉菌を減らし、皮膚の炎症を抑 える働きのある「ビオチン」を腸内で生産します。ビオチンを用いた皮膚アレルギーやアトピーの治療は以前から行われていた事であり、アメリカなどではアト ピー性皮膚炎を改善する方法の1つとしてアシドフィルス菌の摂取が奨められています。

 

フェーカリス菌とアシドフィルス菌

新ビオフェルミンSは腸全体に効果が出るようにビフィズス菌・アシドフィルス菌・フェーカリス菌が配合されています。このアシドフィルス菌は整腸に加えて、アトピーなどにも効果が期待できることが分かりました。

さて、フェーカリス菌は増殖力が強くて乳酸をたくさん作り出し、アシドフィルス菌の増殖をサポートして頼りになるのですが、同時にアシドフィルス菌の作るピオチンなどがフェーカリス菌の餌になります。つまり、新ビオフェルミンSにはアトピー改善に嬉しい乳酸菌と、そうでない乳酸菌が存在しているんです。

新ビオフェルミンSで腸内環境を改善したことで、お肌の状態が改善されることはあっても、直接アトピーの改善をしているわけではないのですね。

 

まとめ

新ビオフェルミンSは3種の乳酸菌で作られ、腸全体に効き腸内フローラを良くするように働きます。赤ちゃんからお年寄りまで使うことができる穏やかなお薬で、即効性はなく効き始めるのに3日から1週間かかりますが、習慣性の出るお薬ではないので安心して服用できますね。

アトピー改善の目的なら、やはりアトピー改善に優れた乳酸菌(例えばアシドフィルス菌など)を探し、腸内環境と併せて改善してゆくことが辛い症状を早く軽減できるでしょう。

でも、アトピーを持っている方が便秘も起こしている時には、新ビオフェルミンSでの改善はお勧めです。

 

 

 

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